文部科学省は今年度から27年度までの5年計画で国立大学などの施設の老朽化や狭隘化に対する解消工事、建物の耐震化、基幹設備の改善など改修改善に必要な費用は現在の試算で1兆1000億円になるとの推計をまとめた。投資効果を前提に必要な経費の確保に努めるとしている。
これは第3次国立大学法人など施設整備5ヵ年計画で推計したもの。文部科学省では施設整備にあたり老朽施設のエコ再生や再生可能エネルギーの導入推進、耐震対策とライフラインの改善などと一体化した整備を図る考えで、特に耐震性が著しく劣っている施設については原則として今年度と来年度で完了させたいとしている。
5ヵ年計画の中で、重点整備の柱にあがっている老朽改善整備の面積は約400万平方メートル、狭隘解消面積は80万平方メートル、大学附属病院の再生対象面積は70万平方メートルとなっている。
(編集担当:福角忠夫)