建設関係から電気・精密機器関係、食料品関係など136職種で平成22年度に実施された技能検定受験申請者は77万5119人と前年度より3.9%増えた。合格者は29万3476人で、合格率は37.8%になっていた。
技能検定は、それぞれの職種に求められる技能と知識を実技試験と学科試験で検定し、合格者に対して公証するもので、労働者の技能や地位の向上を図ろうと昭和34年から実施されている。特級、1級、単一特級の技能検定合格者には厚生労働大臣名の合格証書が、そのほかの等級合格者には都道府県知事名や指定試験機関名の合格証書が渡されている。
厚生労働省が30日発表したところによると、管理、監督者に必要とされる技能や知識を検定する特級合格者は832人で、合格率は20.5%だった。
また、受検申請者の多かった職種は、全体ではファイナンシャル・プランニング職種で約50万1049人と前年度より9.1%増加し、受検申請者全体の64.6%を占めていた。次いで、機械保全(3万1516人)、金融窓口サービス(2万2453人)、機械加工(2万708人)、知的財産管理(1万8750人)になっていた。
(編集担当:福角忠夫)