外国人排斥で得点稼ごう勢力とは戦う 野田氏

2025年07月14日 07:07

 立憲民主党の野田佳彦代表は12日、仙台での街頭演説で「世界中で今、分断と対立が生まれている。その分断と対立が争いとなり、戦争の火種になっている。ものすごく危険な状態と思う」と懸念を示した。

 そして、国内でも「分断と対立を煽るような論陣を張るような政治勢力が出てきたのではないか、とても憂慮している」と危機感を示した。

 野田氏は「外国人を排斥することによって得点を稼ごうという政治勢力があるなら、私は断固戦っていきたい」とアピールし、聴衆からは拍手が起きた。

 野田氏は「外国人と共生していかなければ、日本の社会は成り立たなくなっているんじゃないですか」と投げた。

 野田氏は「介護分野では2040年までには270万人の働き手が必要と言われている。今210万人台。待遇が厳しいから新しく人が入ってこない。辞める人も出てきている。60万人の差を埋めるのはとても困難。外国の方が手伝ってくれるならば、ありがたいことではないですか」と職種で求められる専門知識や日本語での用語を懸命に学んで就いていることを紹介し、分断と対立の排除の論理でなく、共生する対応こそ必要とアピール。野田氏は「立憲民主党は多文化共生社会を目指している」と党の姿勢を強調した。(編集担当:森高龍二)