東芝など7社、中国のスマートコミュニティ実証事業の委託先に選定

2011年06月23日 11:00

 東芝は22日、東芝ソリューション、東芝(中国)有限公司、スマートコミュニケ―ションズ、伊藤忠商事、伊藤忠(中国)集団有限公司 、エヌ・ティ・ティ・ドコモとともに、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が中国で実施する初のスマートコミュニティ実証事業の委託先として選定されたことを発表した。

 同実証事業は、中国内陸部の江西省共青城市において、急速な人口増に伴う都市問題の解決策として、経済成長と低炭素化を両立させたスマートコミュニティに関する技術を実証することを目的としている。事前調査を行った上で、ビルや工場、家庭でのエネルギーマネジメントシステムや、電気自動車・バスを用い、位置情報と連携させた効率的な交通運行管理システムが導入できるのかどうかを検討する。また、個別システムで管理・制御するのではなく、コミュニティ全体で協調して制御する統合EMSの構築と実証の検討を行うことが特徴として挙げられる。

 今後の予定としては、東芝が実証事業全体を取りまとめた上で今年11月末まで共同で事前調査を実施し、その調査結果を踏まえた事業化評価を経て、具体的内容を決定していく。尚、実証事業の実施は2014年3月末までを予定している。