大阪ガス子会社、由良風力開発を買収

2011年06月09日 11:00

 大阪ガスは7日、同社の100%子会社であるガスアンドパワーが、日本風力開発の100%子会社である由良風力開発を買収することで合意に達したことを発表した。

 大阪ガスグループは、2009年に策定した長期経営ビジョン・中期経営計画「Field of Dreams 2020」に基づいて環境・非エネルギー事業の拡大を進めており、その一環としてガスアンドパワーが国内2ヵ所で風力発電所を運営するなどをしている。一方、日本風力開発は、国内における風力発電所および蓄電池併設型風力発電所について、青森県六ヶ所村を拠点とした東北地方を中心に開発を進めており、資産の見直しを進める中で由良風力開発の株式を譲渡することを決定した。

 由良風力開発は、和歌山県日高郡由良町で発電容量10,000kW(2,000kW×5基)の風力発電所(以下:由良風力発電所)を建設しており、平成23年9月の運転開始を目指して試運転を行っている。大阪ガスの発表によると、由良風力発電所は、ガスアンドパワーが広川町に保有する発電所に隣接しており、両発電所の効率的な運営が可能となるという。