ヤマハ発動機の電動アシスト自転車PAS20台を安曇野市が導入

2011年04月18日 11:00

k110415_061_3

長野県安曇野市が、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車PAS20台を4月中旬よりレンタサイクルとして利用することを決定した。

 長野県安曇野市が、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車PAS20台を4月中旬よりレンタサイクルとして利用することを決定した。

 2010年度の国内電動アシスト自転車市場の出荷台数は前年比104%増の38.1万台を達成している((社)自転車協会)。地球規模で唱えられている環境問題や近年の健康志向の高まりもあり、今後ますますスタンダードな交通手段として認知度が深まると考えられる。

 今回、レンタサイクルとして利用する安曇野市は、景勝地や観光地が点在していることから、よりスムーズで利便性の高いクリーンな移動手段としてPASに着目。また、この春から安曇野を舞台としたドラマがスタートしたことで観光客の増加が見込まれており、電動アシスト自転車を利用した観光促進も期待されている。

 安曇野市がPASを採用した最大の要因としては、ヤマハ発動機の販売子会社であるヤマハ発動機販売が提供するリース・販売システム「パスクル」の存在が大きい。同システムは、観光地や都市部の官公庁・法人・企業向けに、電動アシスト自転車の車両・メンテナンス・各種保険や導入時の安全講習会等がパッケージになっている。

 また、同システムを導入しているレンタルスポットやPASで楽しめる周辺情報を掲載した情報サイト「Becle」も昨年より開設。同サイト内ではPASを利用したイベントレポートなどもあり、自動車では入れない路地裏巡りなど、目線の違う町探索の面白さなどがリアルに分かると世代を問わず好評を得ている。

 今後もヤマハ発動機は、PASに関する独自の取り組みを多面的に展開。利便性だけでない楽しいPASの乗り方を広めることで、電動アシスト自転車市場全体の活性化を図るという。
(編集担当:宮園奈美)