経済産業省は、被災した未内定者および内定取消しになった学生と中小企業をマッチングするドリームマッチプロジェクト内において、被災者に配慮した求人情報を公開した。
ドリームマッチプロジェクトは、「雇用から、日本を元気にする。」をコンセプトに、企業と求職者を繋げるウェブサービス。現在、公開されている約2800件の求人のうち、96件が被災地域の新卒者に配慮した内容となっている。対象となるのは、被災学生のみ。電話での一次面接や私服での面接を可能とし、選考時の交通費の支給などの配慮がされた求人が公開されている。さらに、インターネット環境等が整っていない被災地域の学生のために、インターネット端末、電話、プリンタを用意した新卒ハローワーク、ジョブカフェの一覧を公表をし、同プロジェクトの利用しやすい環境を整えた。
また、同プロジェクトへ参画する企業の募集も実施。従業員数1000人以下の企業で、健康保険・厚生年金・雇用保険・労働者災害補償保険の全てに加入していること。そして、雇用形態が正社員または契約社員であることが条件だ。
この震災により、内定取消しを受けた学生は少なくない。彼らが再度立ち上がるためには、面接の受けやすい環境や、社宅や寮など入社後の住宅支援といった企業によるフォロー体制は必要不可欠ともいえるだろう。