風評被害農家の野菜を党の食堂ランチに 自民

2011年04月07日 11:00

 自民党は福島、茨城など風評被害に苦しむ農家の野菜を千代田区内にある党本部食堂のランチに活用し、3月31日から一般の人もランチが楽しめるよう開放している。定食が400円、茨城産のレタス、栃木産のトマト、群馬産のキュウリを使ったサラダが120円、埼玉産の小松菜を使った辛し和えが120円など価格面に加え「少しでも風評被害を受けている人たちに貢献できればということもあって、一般の人たちも日に20人から40人くらい利用されている」という。

 自民党食堂は党本部9階にあり、普段は議員や党職員ら党関係者が活用している食堂だが、福島原発事故による野菜などへの出荷制限措置や摂食制限措置以来、安全な野菜までが風評被害を受け、市場からはじき出されるケースが相次いでいる。

 このため、福島、茨城、栃木、埼玉、千葉の農家を少しでも応援しようと地元JAを通して野菜を調達。「安全な野菜をいっぱい食べて被災地のみなさんを一緒に元気づけましょう」と呼びかけている。自民党では当分の間、この活動を続けたいとしている。
(編集担当:福角忠夫)