地震による支援に自社サービスを活用して欲しいと名乗りを上げる企業が続々と登場している。
シナジーマーケティングは震災支援プロジェクトを立ち上げ、2つの支援を実施する。まず、弊社社員から義援金を募り、社員の義援金総額と同額を役員と会社のそれぞれで付加し、被災地救済・復興支援のために寄付するという。義援金は、社員からの義援金額と同額を役員と会社のそれぞれが付加することで、社員の義援金×3倍の金額を弊社からの義援金総額とし、3月14日15時の時点で、義援金総額は6,711,030円となっている。この義援金は、NGO・NPOへの募金のポータルサイトを運営するユナイテッドピープルを通じて、国内災害支援NPOのシビックフォースの支援活動に活かしてもらう予定だという。
また、支援活動を行う自治体、NGO・NPO団体、教育機関に対し、同社のクラウドサービスを無償で提供する。提供期間は3月14日から9月30日。状況に応じて提供期間の延長も検討するという。無償提供サービスは、コミュニケーション・プラットフォーム「Synergy!」と、ケータイ集客支援サービス「チョイモビ」。「Synergy!」は個人情報等のデータを統合管理し、その情報をもとにメール配信やWebアンケート、問い合わせ管理、携帯サイト作成などのコミュニケーション活動を行うことができるクラウドサービス。インターネットに接続できる環境とパソコンがあれば、どこからでも使用可能で今回の震災による影響はなく、安全に利用できる。「チョイモビ」は携帯電話に向けて、”今必要とされているリアルタイムな情報”を発信するツールで、携帯サイトの作成から、携帯向けのメールマガジンの配信、さらにはメールマガジン登録者の情報の管理に至るまで、パソコンに詳しくない方でも、簡単な操作で、被災者への情報発信が可能となっている。
プラムシステムズは、大震災で被災したり、停電・交通規制などの要因で出社できない在宅勤務者のビジネス継続を支援するため、OpenVPNサーバー「vpnux mini」とOpenVPNソリューション「vpnux クラウド」を無償提供するという。
当初、「vpnux クラウド」は4月13日より有料にて提供開始する予定だったが震災を受け、3カ月間無償にて提供することとなった。この「vpnux mini」「vpnux クラウド」により、OpenVPNを利用して在宅勤務者が自宅から会社にある自分のPCをセキュアに遠隔操作することができ、また、社内システムやファイルサーバーへのリモートアクセスも可能だという。