自社サービスの無償提供などで、震災被害を支援

2011年03月30日 11:00

 日本ユニシスは、震災や計画停電の影響により、通勤困難な社員が発生した企業・団体向けに、USB型認証キー(記憶容量0MB SASTIKキー)を使用したリモートアクセスツール「SASTIKサービス」を3ヶ月間無償で提供する。

 同サービスでは、自宅や外出先のインターネットに接続できるパソコンに、専用のUSB型認証キーを挿入するだけで、ユーザーが利用している社内メールシステムに外部からセキュアに接続できる。またキーを抜き取るだけで、利用したパソコンには何の証跡も残さずに自動でログオフできる、リモート環境を実現している。これにより、計画停電および通常の通勤経路が確保できないなどの理由から、通常勤務時間に出社ができない、もしくは育児や介護など家族のサポ-トでフレキシブルな勤務形態が不可欠な社員および職員においても、通常勤務のスタッフと社内メールでのコミュニケーションが可能となるという。

 また、KVHは、東北地方太平洋沖地震で被害を受けた企業や、被災者支援や復興に取り組む企業、団体を対象に、情報配信のプラットフォームとして利用できる「KVH IaaS」」(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)と電子メールやインスタントメッセージ(IM)などのコミュニケーションサービスを利用できる「KVH PaaS」(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)を、28日より無償で提供、期間は3カ月から1年を予定している。

 適用対象者は、今回の大地震により被害を受け、緊急にコンピューティングリソースを必要とされている企業、団体。または東北地方被災者、復興支援に取り組んでいる企業、団体。東京電力、東北電力が実施予定の計画停電により一時的にコンピューティングリソースを必要とする企業となっている。

 まだまだ大震災の影響による不備、不便は東北、関東で計り知れないほど広がっている。各社、自社サービスの提供により少しでも力になれるよう、様々な策を練っている。