ヤマハ発動機、ヤマハFRPフラットプール「グランシーナ」を開発

2011年03月07日 11:00

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ヤマハ発動機は"タイル貼りの外観を上回るFRPプール"をコンセプトにヤマハFRPフラットプール「グランシーナ」を開発、2011年3月より発売している。

 近年、中高齢者の健康志向の高まりに伴い、水中運動による健康維持や体力増進を目的とした利用者が増加傾向にある。しかし従来のプールはセンター勾配型のプールであり、水中歩行、アクアビクスの利用者には使いにくく、ここ数年は勾配のないフラットなプールの要望が高まってきた。また、プールの外観についても塗装仕上げからタイル貼り仕上げなどの高級感を演出するプールを求める声も増えつつあるという。

 ヤマハ発動機は、これらの市場ニーズに応えるべくヤマハFRPフラットプール「グランシーナ」を開発、2011年3月より発売している。

 同製品は、”タイル貼りの外観を上回るFRPプール”をコンセプトに、ヤマハリビングテックとの技術協力を得て高級感のある石目調ゲルコートを表面仕上げに採用。FRPの特長である清掃の簡便さや、優れたメンテナンス性はそのままに、大小のブロック模様と組み合わせることで奥行きのある高い質感を実現した。

 また機能面では、プール底面を勾配の無い同一の水深(1.1m)とすることで、水中運動に適したプールとしている。さらに、歩くことで起こる波の消波効果を高める全周オーバーフロー方式(なぎさ型フラットデッキ)や、側壁全面に施したスリップレスパターンにより水中運動時の快適性を向上。底面フロアには踏ん張りの効くスクエアなブロックパターン「アクウォーク」仕様と従来のパターンなしフロアの2仕様を設定したほか、表面仕上げも従来のゲルコート塗装仕上げを選択できるなど、幅広く顧客のニーズに対応する。

 なお、今年度の販売計画目標は3基、フィットネスクラブやスイミングスクール、公共の屋内プールなどを中心に水中運動を目的としたプール施設への導入を目指すという。