カシオ計算機、シャープ、3月に新電子レジスター発売

2011年02月15日 11:00

 電子レジスターの国内シェアトップ(RJCリサーチ2010年6月調べ)を誇るカシオ計算機は、NTTドコモとの合弁会社であるCXDネクストが提供するサービスを利用できる「ネットレジ」の最上位モデルとして、12.1型のTFTカラー液晶タッチパネルを搭載した『QT-6000』を2010年11月22日より発売し、好評を得ている。

 「ネットレジ」は、NTTドコモの商標である、かざしてクレジット”iD(アイディ)”や磁気クレジットカードの決済、売上集計管理などの各種サービスを利用できる斬新な電子レジスター機器として2007年8月より発売。中小規模の小売店を中心に好評を博しているという。また同社は2011年3月上旬に新製品として、”PASMO(パスモ)”電子マネーなどの決済端末を標準装備した『TK-6500/TE-6500』の発売も予定。これまで駅ナカやコンビニエンスストアを中心に普及してきた交通系電子マネー決済に対応を図るべく、”PASMO(パスモ)”電子マネーの決済端末を標準装備し、商店街などの中小規模店舗でも”PASMO”並びに”Suica(スイカ)”での決済が行なえるという。

 これに追随してシャープも、オペレータ用表示部に約3.7型の大型液晶を搭載した電子レジスター『XE―A207W/A207B』を3月に発売する。同機は、オペレータ用表示部に商品名や各種メッセージを漢字で表示できる約3.7型の大型液晶を搭載し、文字や数字の視認性が良く、操作性も向上している。さらにfrddSDメモリーカードを活用し売上データをパソコンで管理できるほか、商品名や店名ロゴなどの設定データを本体に取り込むことも可能だ。

 昨今の電子レジスターの活用方法としては、店頭などで顧客の購入金額、1日の合計を出すというタイムリーな売上の把握だけでなく、インターネット経由で永年的な売上集計管理、電子決済ができるなど、さまざまな業態・業種で重要な会計業務を行っていることが多い。今後も各社の多彩な決済手段と電子レジスターを一括して提供することで、中小規模店舗への普及を図る。