ソニー<6758>とセイコーエプソン<6724>は、エプソンの100%子会社であるSuzhou Epson Co.,Ltd.(以下SZE)の全持分のソニーの100%子会社であるSony (China) Limitedへの譲渡について合意し、本日、正式に契約を締結した。
ソニーグループは、中・小型TFT液晶ディスプレイの生産において、ソニーモバイルディスプレイの鳥取事業所等における前工程にSZEの後工程、タッチパネル工程を加えた液晶の一貫オペレーション体制を構築。事業運営のスピードアップ・効率化等につながると判断し、今回の譲渡に合意。今後、SZEの有する車載機器やスマートフォン向けの液晶ディスプレイ、およびタッチパネルの生産能力を獲得することで、市場の要求等に一層応えていくことのできる生産体制を整える。
また、エプソングループは現在、長期ビジョン「SE15」および「SE15前期 中期経営計画」に基づき、中・小型TFT液晶ディスプレイ事業の事業構造改革に取り組んでおり、2010年4月にはエプソンの100%子会社であるエプソンイメージングデバイス(以下エプソンイメージング)が行う同事業に関する生産関連資産の一部(前工程)をソニーグループに譲渡。この事業構造改革の一環として、エプソンは今回、エプソンイメージングが行う同事業の後工程、タッチパネル工程を担うSZEをソニーグループに移管することが最適であると判断したという。
今後、関連当局の承認の取得などを条件として、SZEの全持分の譲渡につき、2011年度上期中を目処に実行していく構えだ。