民主党の細野豪志幹事長は昨年12月の総選挙について無効を求めた弁護士グループの訴えに対し広島高裁が25日「広島1区、2区の選挙を違憲、無効」と判決を下したことについて、記者団の質問に答え「速報をみて、衝撃を持って受け止めた」と語った。一票の格差訴訟で無効判決が出たのは全国でも初めて。今回の判決は格差是正と選挙制度改革の取り組みを急がせることになりそう。
細野幹事長は「初めての無効判決であり、広島1区、2区と限定はしているが、全体として今、議席を得ている衆議院議員、そして政権そのものを含め正統性に非常に厳しい判断が下されたということだ」との認識を示した。
そのうえで、衆議院議員の定数削減、選挙制度改革に向けた議論を「各党会派で言い分があるだろうが、腹を割って話し、どうやったら合意を得ることができるか、そのことをより真剣に考えていきたい」とこれまで以上に一票の格差是正と議員定数の削減を含む選挙制度改革の実現にむけ取り組みを加速させなくてはならないとの考えを強調した。(編集担当:森高龍二)