次世代の常識となるエネルギーコントロールシステムとは

2011年01月04日 11:00

 住宅、車、家電製品などあらゆる分野で、エコを売り文句にした最新の環境配慮型製品が当たり前になってきている。さらに最近では、最先端の省エネ諸設備をコントロールするHEMS(Home Energy Management System)が徐々に注目されているという。HEMSとは、住宅内のエネルギー消費機器や発電装置をICT技術の活用によりネットワークでつなぎ、各機器の運転を最適な状態に制御して、省エネルギーをトータルで実現するための次世代システムのことである。

 NTTドコモ<9437> は、東京ビッグサイトにて12月9日から12日まで開催された環境関連の展示会「エコプロダクツ2010」において、近距離無線通信「Z-Wave」に対応した電源コンセントや、インターネット接続用のゲートウエイ機器などを出展した。スマートフォンや携帯電話機を使い、電源コンセントに接続された家電機器の電力消費量を確認でき、遠隔操作が可能なサービスを提案するなど、通信事業者の立場からHEMSのコンセプトを発表している。

 一方、パナソニック<6752> は今月の27日に、中国・天津市に建設中の天津生態城(エコシティー)で共同住宅向けのHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を1000戸超規模で受注したと発表した。日系ディベロッパーから受注したもので、2011年夏にも分譲を開始するという。同社はグループの蓄エネ、創エネなどの商品を組み合わせたエナジーソリューション事業で18年度には3兆円の売り上げ目標を掲げており、このうち電池などの単品売りでなく、これらを有機的につなぐ新たなソリューション事業で1兆円を目指すとしている。

 最先端の省エネ設備はその性能が優れているだけに、HEMSでコントロールすることで、住宅全体のCO2排出量を大幅に削減できる。近い将来には、一般家庭においても、効率的にエネルギー消費を抑え、さらには新たにエネルギー創り出すという考え方がスタンダードになっているだろう。