積水ハウスは9日、2011年1月期第3四半期業績を発表した。売上高は1兆604億8800万円と前年同期に比べ17.3%増加し、営業利益は292億5800万円、経常利益は291億5500万円、純利益は135億4900万円と、それぞれ前年同期を大きく上回った。
同社が推進するグリーンファースト戦略が引き続き好調に推移していることに加え、住宅エコポイントや長期固定金利住宅ローン「フラット35」の金利引き下げ幅拡大をはじめとした各種施策が追い風となり、主力の工業化住宅請負において売上高が前年同期比38.1%増加。売上高の増加や工場稼働率の改善等による利益率が改善したことなども増収増益に貢献した。
さらに、鉄骨戸建住宅「ビー・サイエ」や木造戸建住宅「ザ・グラヴィス」といった50周年記念商品を発売したことや、販売促進イベント「史上最大の住まいの参観日」を開催し、過去最多の集客を獲得したことなどにより、受注についても前年同期に比べ12.1%の増加となった。同社は今後も、今年1月に策定した中期経営計画をもとにグリーンファースト戦略を積極的に展開し、環境配慮型の戸建住宅や賃貸住宅、リフォームなどの受注拡大を図る。現在、同社の戸建住宅受注に占める「グリーンファースト」の割合は7割を超えているという。
通期の連結業績予想については、既に9月の第2四半期決算発表時に上方修正しており、今回は据え置いた。