日本チェーンストア協会が加盟62社の10月度販売統計速報を22日、発表した。総販売額は1兆90億2386万円と前月比では2.9%伸びたものの、店舗調整後の前年同月比では0.3ポイント減少。23ヶ月連続して前年同月を割った。
日本チェーンストア協会では「生活者の節約志向が続く中で、食料品は野菜、惣菜を中心に動きは良かったものの、衣料品、住関品の動きが鈍かったことなど」が影響していると分析している。
それによると、店舗数は7872店舗と前月に比べ7店舗増加したが、前年同月に比べ349店舗減少していた。売り場面積1平方メートルあたりの売上額は4万3921円で、こちらも前年同月比では1ポイント減少していた。
店舗調整後の部門別売上高をみると、食料品は6334億3573万円で前年同月と同じ。衣料品は1091億189万円で1.4ポイント減。住関連商品は2013億3916万円で1.1ポイント減、サービス部門は38億円で3.6ポイント減。一方、これらに属さない「その他の部門」は612億円と1ポイント増加していた。
日本チェーンストア協会では「医薬品、健康食品は好調だが、昨年の新型インフルエンザの影響の反動でマスク、ハンドソープは不調。化粧品はヘアケア、ヘアメイク、メンズは好調だが、フェイスメイク、ボディケアは不調だった」などとしている。
(編集担当:福角やすえ)