物販(小売)店店長 仕事に誇りあり6割以上

2010年11月16日 11:00

 物販(小売)店店長の6割以上が仕事に対し、プライドとモチベーションを持って従事していることがJTBモチベーションズの調査で分かった。

 調査は全国の衣料品販売店や食料品販売店、百貨店、ドラッグストア、薬局・調剤薬局、スーパーマーケットなどで働く20歳代から60歳代までの物販(小売)店店長300人(男性235人、女性65人)を対象に今年10月14日から16日までの3日間で実施された。

 それによると、自身の仕事に対するやる気は高いと思うかでは62.7%が該当すると回答。仕事への誇りやプライドについても63.7%が持っていると回答。自分の意見やアイデアを仕事の中で実現できているという回答も62%あった。仕事の中でスタッフの指導や育成は重要な部分だと思うも7割あり、職務への自覚も高かった。

 一方で、所属する会社や組織の業績が今後伸びると思うかでは、思うは24.7%にとどまり、否定的な回答が31.3%と思うを上回った。44%はどちらとも言えないとしていた。

 店長を続ける理由では従業員の多いところ(50人以上)では、70.6%が「仕事に権限が持てるから」をあげた。一方、従業員が4人までの小規模なところでは「転職するのが今は難しいから」というものが3割と店長を続ける理由で最も多かった。

 店長として、仕事に対して最も望んでいるものベスト3は、売上アップのための対策が欲しい(41.3%)、休む時間や休日が欲しい(37.3%)、店の設備を充実させて欲しい(36%)というものだった。

 JTBモチベーションズでは「店長に責任者としての権限と仕事のおもしろさを実感してもらうことが、モチベーション向上につながる。キャリア支援や成長支援、スタッフの教育や成長支援、本社や本部、上司との信頼関係構築に加え、権限委譲、チャレンジングな目標設定とフィードバックなど、さまざまな取り組みによって、店長の内発的な動機づけを高めることが、組織全体の活力と業績向上につながる」とアドバイスしている。
(編集担当:福角忠夫)