エピステーム、阪急うめだ本店でiPadを使用した接客を採用

2010年11月15日 11:00

k101113_026_1

ロート製薬が展開する「episteme」は、先月オープンした阪急うめだ本店のカウンターにて、iPadを使用する新しい接客スタイルを採用した。

 10月27日、阪急うめだ本店3階化粧品売り場に、ロート製薬 <4527>の機能性化粧品ブランド「episteme(エピステーム)」のカウンターがオープンした。同ブランドの国内4店舗目の百貨店内カウンターとなるこちらでは、iPadを使用した新しい接客スタイルが採用されている。通常はパンフレットやパネルを使用して行われる肌に関する説明をiPadで行うことで、肌の老化のメカニズムや再生していく様子などを分かりやすく説明している。

 iPadを常時使用した接客は、化粧品ブランドが行う接客方法としては初の試みであり、同ブランドの先進性を感じさせる。オープンから約2週間が経過したが、店頭に並ぶiPadに目を留めて立ち寄る消費者も多い。実際、接客をうけた客からは、「画面を一緒になってタッチして、楽しく接客をうけることができた」「肌のメカニズムや商品のことを興味深く聞くことができた」といった声が聞かれるなど、反応も上々だ。

 「episteme」は、2009年9月に発売されたロート製薬のプレステージブランドである。米国のベンチャー企業「ダイナミス・セラピューティクス社」と共同研究を行うことで開発された、エイジング肌の原因に着目した最先端のスキンケア製品のほか、サプリメントやドリンクなどの販売も行っている。日本国内では、阪急うめだ本店のほかに伊勢丹新宿店、高島屋大阪店、高島屋京都店という、化粧品の売上が高い3店舗に出店しており、主に30代後半から40代の女性から支持を集めている。さらに同ブランドは、近年美容意識への高まりが見られる中国市場へ本格進出しており、2010年1月に上海、同4月に抗州、同9月に天津、同10月に北京と続けざまに百貨店内ブースを新設。同11月18日には上海の流行発信地である新天地に直営店をオープンさせる。”製薬会社をバックグラウンドとした外資系化粧品ブランド”が(百貨店内に)専用ブースを設けることが中国では初めてであり、大きな注目を集めている。さらに、将来的には中国以外のアジア諸国への展開も見据えている。

 製薬会社をバックグラウンドにもつ信頼性と先進性で差別化を図るエピステーム。今後の展開にも期待だ。
(編集担当:上地智)