風間深志氏が、「運動器の10年」世界運動キャンペーンの一環としてヤマハ発動機の電動アシスト自転車PASなどを利用した「南北アメリカ大陸縦断・北ヨーロッパ横断」を達成。同社を訪問し完走の記念講演をおこなった。
冒険家である風間深志氏が、世界保健機構(WHO)承認活動「運動器の10年」世界運動キャンペーンの一環としてヤマハ発動機 <7272>の電動アシスト自転車PASや大型スクーター「マジェスティ」等により今年の5月から9月にかけて全行程約17,000kmに及ぶ「南北アメリカ大陸縦断・北ヨーロッパ横断」を達成。その報告として同氏はヤマハ発動機を訪問した。
「運動器の10年」世界運動キャンペーンとは2000年からスタートした国際運動。運動器の病気の制圧にあたり、病気(外傷)の治療や予防、障害の撲滅やリハビリなどを目指すものであり、広く市民に理解、協力を呼びかけるものだ。提唱者はスウェーデン・ルンド大学のリドグレン教授で、1999年には国連のアナン元事務総長が支持を表明。その後、WHO(世界保健機関)や世界各国が協調して活動している。
風間深志氏は、WHOの「Bone and Joint Decade 2000-2010」に呼応した「運動器の10年」世界キャンペーンの親善大使で、ヤマハ発動機はその活動趣旨に賛同し、電動アシスト自転車PASを貸与。風間氏は愛車の「マジェスティ」とともに世界運動をおこなった。2007年「ユーラシア大陸横断」や2010年「南北アメリカ大陸縦断・北ヨーロッパ横断」といったチャレンジを通じ世界各地で運動器の大切さを訴求。その過去4年に渡る活動の功績が認められ、今年9月にスウェーデンで行われた「運動器の10年」最終総会にて「ナショナル・アチーブメント・アワード」を受賞している。
風間氏は無事の完走を報告するため10月19日にヤマハ発動機を訪問。社員100人が迎えたなか完走の記念講演をおこなった。風間氏の2007年から今年までの活動振り返りの映像を放映し、その後様々な冒険の思い出とともに「運動器10年」世界運動キャンペーン活動の目的や運動器の大切さについて、時に笑いを交えた旅の奇談・珍談などを披露した。そのなかで風間氏は「まずはみなさん、私達の旅を支えてくださりありがとうございました。マジェスティについては言い尽くせないほどの安心感、耐久性、全天候型の走行性など絶大な頼とともに、世界中を駆け巡ってきました。世界中どこの街や村でもヤマハのロゴマークを見るとすごく安心しました。ヤマハ製品の技術力と信頼感で、思い切り頑張ることができました。みなさんの技術力が世界を豊かにしていると思います。また今までの旅を振り返って感じることは、健常者って何だろう?ということです。最近元気がない人がたくさんいます。手足に障がいがあっても、心に元気がある人は健常者です。PASに乗って沖縄から北海道まで旅したときは、自分よりも身体はきつくても、心はみんな私以上に元気でした。これからの活動もみなさんを少しでも元気にできるように頑張っていきます」と締めくくった。
(編集担当:宮園奈美)