シチズンが、大光量の証明用LEDを開発

2010年10月25日 11:00

 シチズン(シチズンホールディングス<6672> )は、LED1個あたりの光量を2倍以上(同社従来比)に高めた照明用白色LED、CL-L330シリーズ(26Wタイプ)およびCL-L340シリーズ(41Wタイプ)を開発。10月27日から開催する「香港インターナショナル・ライティング・フェア2010」にて、製品のデモンストレーションを行う。

 近年注目を集めるLED照明。従来のものに比べ、電球の寿命が長いなどのメリットが広く知れ渡っている一方で、通常LED1個では用途に応じた光量を確保することが難しく、複数のLEDが必要であり照明器具が大型化するというデメリットも存在する。そこで同社は、LED1個あたりの光量を高めることで、照明器具の小型化や光学設計の簡略化に努め、LEDの照明用途の拡大を図った。

 まず同社は、高密度実装技術を用いて、比較的効率の高い小型の発光素子をLEDパッケージ内に大量に実装することで大光量と高効率を実現。投入電力が増大するにつれて発光効率が下がるという一般的なLEDの特徴を解消した。また、LEDの寿命に多大な影響を与える低熱抵抗値は、同社製品内で最高レベルへと達した。LEDパッケージの裏面全体を放熱経路として利用できるようにしたため、迅速な熱拡散を可能にした。

 これらは、街路樹や投光器、広告塔などの屋外照明や、ベース照明用ダウンライト、商品演出用スポットライトなどの屋内照明など、仕様により様々な用途に対応。さらに、60%~70%の電力削減が期待できるという。
(編集担当:山下紗季)