会計検査院は陸上自衛隊が保有する自動車教習所の跡地利用について、有効活用されていない箇所が8箇所あるとして、21日までに、改善措置をとるように求めた。
自動車教習所は大型車両などを隊員が運転できるよう車両操縦手養成のために駐屯地などに所有しているもので、中期防衛力整備計画に基づき、教習所の統合・集約化がすすみ、平成10年度から21年度の間に21箇所が廃止になり、その跡地利用について検査した結果、12箇所の跡地は廃止計画に基づいた利用がなされていたが、9箇所については教習所施設が残置されたままになっており、内8箇所(美幌。松本、福知山、信太山、山口、小倉、国分の駐屯地)は跡地の取り扱いを明確にするなど、改善の必要があることが分かったとしている。
会計検査院は「教習所跡地は国有財産であり、教習所部分にかかる敷地の価格が高額になっていることから有効活用する必要がある」と指摘した。
(編集担当:福角忠夫)