オートックワン<8473>が行った2010年1月から8月までに発売された主なクルマに関する人気度調査で、最も良いクルマとして「日産エルグランド」が選ばれた。
この調査は8月19日から9月30日まで、同社運営のサイト内で行われ、ユーザーが「見た目の良いクルマ」、「欲しいクルマ」などの項目について5点満点で評価を行い、さらに「総合的に自分にとって最も良い」と思うクルマを1車種選ぶというアンケート結果が集計された。回答者の年代は20代が30.6%、30代が27.2%、40代が31.0%、50代以上が11.2%で、内男性は76.3%、女性は23.7%だった。
結果は、「最も良いクルマ」の1位が『日産エルグランド』、2位『ホンダCR-Z』3位『スバル・インプレッサSTI』で、男女別では男性の1位が『日産エルグランド』、女性の1位は『トヨタ・パッソ』だった。エルグランドは今年の8月に3代目としてフルモデルチェンジが発表されたばかりだが、予想を大きく超える売れ行きで、ミニバン人気が陰りと言われる中でのヒット車種となっている。そして、パッソは初代同様、2代目がスバルと共同開発され、女性ユーザーをターゲットにエントリーモデルを100万円という低価格設定にこだわったコンパクトカー(スバルのモデル名は「ブーン」)だ。
また、欲しいと思うクルマでは1位が『BMW5シリーズ』、2位は『スバル・インプレッサSTI』、3位は『日産エルグランド』で、こちらの項目の男女別では男性の1位が『スバル・インプレッサSTI』、女性が『日産マーチ』という結果だった。
同サイトはインターネット利用頻度の高い、首都圏在住の30代から40代のビジネスマン層の会員が最も多く、輸入車、スポーツカー、最先端カー用品等の情報に高い関心を持つといった傾向があり、結果もそれを象徴するものとなった。男女別で見ると、男性はインプレッサSTIのように走りを重視したクルマに人気が集まり、一方、女性は買い物など日常的な使い方に便利なトヨタのパッソや日産のマーチが人気だった。同サイト関係者は「ここ数年、当サイトのユーザーにおいてもミニバン人気が続いていたが、今年は様々なタイプに人気が分散し、クルマに対するユーザーの志向性が細分化してきている」と分析している。
(編集担当:加藤隆文)