トヨタ、世界初、自動車内装にバイオPETを使った新素材を採用

2010年10月15日 11:00

 トヨタ自動車<7203>は13日、バイオPETを使用した新しいタイプのエコプラスチックを豊田通商 との共同開発し、自動車内装表皮材として世界で初めて採用。2011年初頭に発売予定のレクサス「CT200h」のラゲージ内装表皮を皮切りに、採用車種と採用部位を順次拡大していくことを発表した。

 バイオPETとは、PET(ポリエチレンテレフタレート)の原料であるテレフタル酸とモノエチレングリコールのうち、重量構成比で30%を占めるモノエチレングリコールをさとうきび由来のバイオ原料に替えて製造したもの。このたび採用が決定した新エコプラスチックは、耐熱性や耐久性、耐伸縮性等といった性能を他の一般的なバイオプラスチックと比較して飛躍的に向上させ、石油系プラスチックと同等のレベルを確保。原料のバイオPETが量産されれば、将来的に石油系プラスチックとほぼ同等の部品コストが実現可能になり、さらに、従来のエコプラスチックでは適用できなかった、シートや室内カーペット等、高い性能が必要な内装部品にも使用することができるなどの特長を持つ。

 元々同社はエコプラスチックの自動車への適用に向けた取り組みを進めてきており、2003年5月に発売した「ラウム」のスペアタイヤカバーとフロアマットに、自動車用部品として世界で初めてポリ乳酸を使ったエコプラスチックを採用。2009年12月に発売した「SAI」では、エコプラスチックの採用面積を、内装部品の表面積全体の60%にまで拡大させた。

 エコプラスチックは、カーボンニュートラルの考え方の恩恵を受け、従来の石油系プラスチックに比べ製造から廃棄までのライフサイクルでCO2の排出量を抑制することができるとともに、限りある石油資源の使用量削減にも貢献できる素材である。同社は今後もさらなる適用部位拡大に向けた技術開発・実用化を推進。2011年には、エコプラスチックの採用面積が内装部品の表面積全体の80%を占める車両を投入する予定だ。
(編集担当:上地智)