江崎グリコ<2206>は8月31日、舌みがきタブレット「BREO」に新味「BREO<ルビーグレープフルーツ>」を発売した。同商品は、エチケットの一環である息ケアに関し、舌の表面に堆積する汚れ”舌苔(ぜったい)”に着目して開発・発売された商品。息ケアに関連する多くの食品が、ハーブやミントなどのフレーバーによるマスキングによってケアを行っていることに対し、全く異なるアプローチを行っている。
元々「BREO」の開発は、寝たきりの人を介護する施設の従業者からの「簡単に舌みがきを行える商品があればいいのに」という声に起因する。同社は様々な商品の形状や配合する成分などを研究し、形状はタブレット状に、成分にはキウイフルーツ等の果物に含まれる酵素を配合することを決定。2005年に発売した。
発売当初に同社が考えていたことは、商品のPRとともに「舌みがき」というそれまであまり注目されていなかった行動を根づかせ、それを息ケアの一環として認識してもらうこと。そのため、発売当初には、女性が舌を出す様子を映したテレビCMを流すなどの工夫を凝らした。同商品の発売はエチケットに敏感な若い女性を中心に大きな反響を呼び、それまでは少なかった舌みがき専用のブラシやクリーナーなど、舌みがき関連の商品がドラッグストアなどの陳列棚に増加したほど。舌みがきという新境地を開拓した商品だといえる。
さらに「BREO」は、いつでも気軽に口にできるような携帯性に優れていることもポイントである。リップスティックと同じくらいの大きさ・形状のパッケージを使用しているため、ポケットや化粧ポーチにすっぽりと納まり、どこにでも持ち運びができる。その上タブレット状で食べやすく、食品メーカーが作っている商品だけに今回発売された「ルビーグレープフルーツ」を含んで4種類と、味のラインナップも豊富だ。
同社の独自調査によると、自分の息が気になるタイミングとして「起床時」が最も多いそうだが、それは口内の唾液の分泌量が減る睡眠中に最も舌苔が堆積することが原因だそう。プライベートやビジネスシーンで人に会う前だけではなく、「BREO」を通勤中に口にするなど、舌みがきを朝の息ケアの一環として意識的に取り入れてみるのはどうだろうか。
(編集担当:上地智)