ロート製薬社員が「てんやく絵本」を作製、公立図書館などに寄贈へ

2010年09月13日 11:00

 ロート製薬<4527>が昨年の目薬発売100周年を機会に、自分達がすべき社会貢献活動を考えようと2008年3月に「アイプロジェクト」が発足した。その一環として同社社員が作製を行ってきた「てんやく絵本」が完成し、このほど点字図書のある公立図書館や大阪府立視覚支援学校、奈良県立盲学校へ寄贈を行った。

 てんやく絵本とは、文字だけではなく絵にも触れられるようにした、目の見える人と見えない人が一緒に楽しめる絵本。制作するにあたって、部門に関係なく自主参加で集まった約30名の社員は約5カ月間の点字講習を受講。その後、てんやく絵本の考案者で自身も全盲である「ふれあい文庫」代表の岩田美津子さんの指導のもと、昼休みや終業後を利用し、約半年かけて1人1冊のてんやく絵本を完成。このたびの寄贈に至った。作製に携わった社員たちは今後も同好会として活動を継続し、てんやく絵本の作製だけでなく、目の見える人と不自由な人が一緒にバリアのない社会を作っていけるよう、幅広い活動を行っていく予定だ。
(編集担当:上地智)