三菱電、名古屋・鍋屋上野浄水場向け太陽光発電システム納入

2010年09月09日 11:00

 三菱電機<6503>は、名古屋市上下水道局の鍋屋上野浄水場向けに191kWの太陽光発電システムを納入、9月14日より稼働を開始する。

 同浄水場は名古屋市で最初に作られた浄水場で、1914年より運用を開始。その後の拡張で現在は1日あたり29万tの給水能力を持っている。さらに24時間体制で市内各所にある配水場・ポンプ所をコンピュータで集中管理して配水池の貯水量や配水圧の調整を実施。停電時には他の配水場に切り替える配水場連携運転も行っている。

 名古屋市上下水道局では中期経営計画の中に環境に配慮した事業運営を掲げており、その取り組みの中で費用対効果および環境保全効果の高い新エネルギー・新技術の積極的な導入を推進。今回、同浄水場に191kWの太陽光発電システムを導入したのもその一環で、計191kWの太陽電池モジュールを設置して、浄水場内の運転電力の一部として使用するという。この太陽光発電で年間約192MWhの発電電力が期待され、CO2換算で年間約91tが削減できるという。

 日本の太陽光発電設備メーカーの中で唯一、同社は太陽電池モジュールやパワーコンディショナなどの主要製品すべてを製造。パワーコンディショナのキーパーツであるパワー半導体も自社で製造している。今後も公共産業用分野での太陽光発電システムの拡販を推進する構えだ。
(編集担当:宮園奈美)