不況で好調?”具付きそうざいの素”市場は右肩上がり

2010年08月16日 11:00

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「ごはんによくあう ごち一丁」は、豆腐が一丁あればおかずが一品できあがる簡単で便利な商品。レパートリーが広げられるよう、パッケージの裏面にはアレンジレシピも。

 不況の影響で内食化傾向が強まっていく中、調理が簡単で低価格な”具付きそうざいの素”が人気だ。

 インテージSRIの調査によると、具付きそうざいの素市場全体の売上高は、2007年4月~08年3月が約110億円、08年4月~09年3月が約114億円、そして09年4月~10年3月が約131億円と、ここ数年間、徐々に拡大していることが分かる。身近な食材と混ぜ合わせてフライパンで炒めるだけで食卓に一品加えられる手軽さと、100円代から購入できるリーズナブルな価格が、調理にかける時間が限られている働く男女や、節約志向の主婦たちの強い味方になっている。

 そんな中、食品大手の江崎グリコ<2206>が具付きそうざいの素市場に新製品を投入。既に販売し、好評を博している「ごはんによくあう」シリーズから、「ごはんによくあう ごち一丁」を今月17日に発売する。「ごはんによくあう ごち一丁」は、豆腐一丁を加えるだけでできあがる商品で、ラインナップは甘辛く仕上げた「肉豆腐」、海鮮中華風味の「あんかけ豆腐」、ピリ辛仕上げの「豆腐のチゲ風」の3種類。商品名の通りご飯とよく合うように、少し濃いめの味付けに仕上げられている。豆腐はお手ごろ価格でヘルシーな食材の定番として人気があるだけにヒットの期待が高まっている。希望小売価格は120円で、発売後一年間の販売目標は「ごはんによくあう」シリーズ全体で20億円だ。

 具付きそうざいの素は不況の中でも好調に推移している成長カテゴリであり、新規参入が激しいジャンルでもある。そのため、「ごはんによくあう ごち一丁」と同様に低価格・豊富なラインナップを提供する商品が登場し、市場がさらに活性化されていくことも予想されるが、毎日の献立に悩む消費者にとってはこの上ない朗報だろう。
(編集担当:上地智)