元気な日本復活枠 政策優先順位は公開手法で

2010年07月27日 11:00

 仙谷由人内閣官房長官は26日の記者会見で、平成23年度予算の概算要求組替え基準の原案を「(同日総理官邸で開かれた)予算編成に関する閣僚委員会で原案として決定した」と語り「明日(27日)の閣僚懇で原案について、閣僚間で意見交換を行った上で速やかに閣議決定したい」と語った。

 また、元気な日本復活特別枠については「1兆円を相当程度超えるもの」との枠を示したうえで、配分について「外部の意見等も踏まえ、政策の優先順位付けを行う政策コンテストを国民に開かれた形の公開手法で実施する」とした。

 そのうえで、「公開手法で実施した優先順位に基づく(予算編成を行う)ととともに、各府省の平成22年度当初予算における削減努力、租税特別措置の抜本改革や規制改革への取組みなどを勘案し、最終的に総理大臣の判断によって、この予算の配分を決める」とした。

 仙谷官房長官は「新成長戦略の目標とする経済成長や国民生活の質向上を実現するため、歳出の大枠71兆円の範囲内で、新たな政策効果の高い政策に重点配分をする元気な日本復活特別枠を設けること」を強調。その財源確保のために「無駄遣いの根絶の徹底、不要不急な事務・事業の大胆な見直しを行うことを基本的な考え方として取りまとめた」としている。

 元気な日本復活特別枠は、マニフェストの実現、デフレ脱却を含めた経済成長の実現、国民生活の安定・安全、新しい公共の推進などの施策に予算の重点配分を行うために省庁を超えて配分される枠として設けられた。
(編集担当:福角忠夫)