キリンホールディングス、第3四半期決算は増収減益

2012年11月05日 11:00

 キリンホールディングス<2503>が第3四半期決算を発表。連結売上高は前年同期比3.7%増の1兆6061億円であったものの、営業利益は同12.3%減の1052億円、経常利益同21.1%減の912億円、第3四半期純利益同5.8%減の253億円であった。

 国内酒類事業に置いては、新食感の生ビール「一番搾り フローズン<生>」などの新しい飲み方の提案や、セブン&アイ・ホールディングス と共同開発したプレミアムビール「グランドキリン」が販売後約2カ月で年間計画販売数を達成するなど一部では好調さを見せたものの、ビール・発泡酒・新ジャンルの合計販売数が前年を下回り、ノンアルコールビールの売り上げも減少したことから、全体では売上高前年比2.2%減、営業利益同23.4%減と、ともに前年を下回った。

 一方、国内飲料事業は猛暑の影響もあって販売が好調に推移。特定保健用食品史上初のコーラ系飲料「キリン メッツ コーラ」は年間販売計画を当初の目標の7倍に上方修正、リニューアル新発売をした「キリン 世界のkitchenから ソルティライチ」も新発売の昨年を上回る販売を記録したことなどにより、売上高・営業利益とも増加している。

 その他、海外酒類・飲用事業でスキンカリオール社の損益を取り込んだこと等により増加したものの、医薬・バイオケミカル事業で化学品事業が連結除外となったことなどの影響もあり、全体での営業利益・経常利益・四半期純利益ともに減少となった。なお、通期での連結業績予想では据え置いている。