年内解散 日程的に難しい 輿石民主幹事長

2012年11月05日 11:00

 民主党の輿石東幹事長は4日のNHK日曜討論で、衆議院の解散・総選挙について「日程的にも、物理的にも、年内解散は難しいのでは」との見通しを示した。

そのうえで、赤字国債発行のための特例公債法案など「緊急課題を解決し、信を問うことになる。重要課題を解決していく責任をまず、果たさなければならない」と強調した。

 また、輿石幹事長は今臨時国会について「12月9日や、12月16日の日程で(衆議院議員選挙の)投開票が行われるという前提で臨んでいない」とし、予算執行の財源確保のための特例公債法案の成立、違憲とされた衆議院議員選挙の一票の格差の是正、あわせて、自ら身を切る姿勢を示すための国会議員定数の削減などを「今臨時国会で仕上げて行く」と語った。

 結果的に、野田佳彦総理がいう衆議院解散総選挙への環境整備になるわけだが、年内解散は日程的に難しいというのが輿石幹事長の見方。12月16日に投開票を迎えるには11月22日までの解散が必要になる。(編集担当:森高龍二)