今年の4月に、希望と不安を胸に新しいスタートをきった新入社員も、初めての給料を手にしたことだろう。民間調査機関の(財)労務行政研究所の調べでは、2010年度の東証第1部上場企業238社の平均初任給は、大学卒で20万5641円、高校卒で16万996円となっている。
そんな中、毛髪クリニック リーブ21が、初任給に関する面白いアンケートを実施し、その結果を公表した。同社が、665名の男女を対象にウェブ上で行った「お金に関する意識調査」のアンケートによると、初任給の使い道は、「自分」が32.5%でトップ。次いで、「母親」29.4%、「父親」23.3%となっており、両親への感謝より、自分へのご褒美を優先する傾向が伺える結果となった。
また、「初任給について誰におよそいくら使うか(使ったか)」という問いに対しては、まだ初任給を手にしたことが無い人が多い10代では、自分より父母に使う金額の方が多かったのに対し、実際初任給を貰ったことのある20代以上の世代では、父母に使う金額は自分に使う金額の半額以下、という結果になった。実際に労働の対価として給与を受け取ると、理想どおりにはいかず現実的なお金の使い方をするということなのだろうか。
さらに興味深いのは、意外と「彼氏」や「彼女」の優先順位が若い世代においても低くなっていることだ。特に、20代男性では、「彼女」のために使う平均金額は1万円で、20代女性が「彼氏」のために使う平均額よりも少なくなっている。バブル期には男性が女性にお金を貢ぐ行為が社会現象にまでなったが、現在では「彼氏」にお金を貢ぐ若い女性が増えつつあるのかもしれない。
最後に、「自分が毎日のケアで1番お金をかけていると思うのはどこか?」との問いでは、女性は7割以上が「顔」と答えたのに対し、男性は「頭(髪型)」が約4割を占めている。メイクや肌のお手入れなど、女性は「顔」重視なのに対し、男性は「頭(髪型)」重視という結果となっている。会社に入れば人と接する機会が増えるため、フレッシュマンも”見た目”にはより気を使わざるを得なくなってくるようだ。
(編集担当:北尾準)