JAコープ食品の不適正表示に農水省が改善指示

2010年05月20日 11:00

 JAコープ食品(本社・徳島県徳島市、資本金1億3000万円)が地元スーパーから返品された袋詰め精米を別の袋に詰め替え、詰め替えを行った日を袋詰精米一括表示の精米年月日欄に新たに表示したり、徳島県内の生産者から仕入れたトマトやナス、ニンジン、かぼちゃなど14品目を自ら小分けし、包装した際にプライスラベルに事実と異なる原産地や架空の生産者名を表示して地元スーパー内に設けられた「産直市」で一般消費者に販売していたと自主申告していた問題で、農林水産省は、その事実を確認したとして、19日、同社に対し、改善を指示するとともに、6月21日までに再発防止のために行った措置について農林水産大臣に報告するよう指示した。

 同省によると、野菜類では徳島県石井町の農場が生産したトマト、なすなどの青果品を仕入れ、小分け包装の際に、プライスラベルに事実と異なる原産地(徳島県松茂町)や架空の生産者名を表示、1昨年12月からから今年4月までの間、これら商品を販売していた。
(編集担当:福角忠夫)