野菜の供給確保へ 農水省 生産団体に要請

2010年04月20日 11:00

 キャベツの値段が平年より1.57倍など野菜価格が「高値」推移していることから、農林水産省は全国農業協同組合連合会など野菜生産出荷団体に対し、出荷の前倒しや規格外品の出荷など、供給確保に向け協力を要請した。

 農水省は「最近の野菜価格はキャベツ、はくさい等の産地が切り替わる端境期であることや2月、3月の低温と日照不足等の影響が高値を招いている」とし、「今月も日照時間の少ない状態が続き、気温も平年より低くなる可能性があるため、野菜の生育が遅れることにより価格が引き続き高値で推移することが懸念される」と今回の要請になったことを説明している。

 農水省によると、平年(過去5年の野菜価格の月別平均値に比較して)4月の価格はキャベツで158%、はくさい163%、レタス167%といずれも平年の1.5倍以上になっている。農水省では引き続き供給量と価格の安定に努めたいとしている。
(編集担当:福角忠夫)