朝日新聞とパナソニック 共同配送でエコに貢献

2010年04月13日 11:00

 新聞配送を終えた車両に他社の製品を積み込み空回送を減少させるとともに、低公害車を活用することにより環境への負荷も低減しようという取り組みが4月19日から、朝日新聞社とパナソニックとの間でスタートする。朝日新聞が12日、発表した。

 それによると、朝日新聞座間工場(神奈川県座間市)で印刷する朝刊を、静岡県内の新聞販売店に輸送した後のトラックに、パナソニックが携帯電話を製造しているパナソニックモバイルコミュニケーションズ静岡工場(静岡県掛川市)から神奈川県や東京都の得意先向けに携帯電話修理用サービス部材、修理完成品、同社事業所への宅配荷物を積み、輸送するという。その結果、これまで片道便だった新聞配送車両が往復便(ラウンド便)になり、空回送距離を短縮することができるとしている。

 また、輸送トラックは2007年から使用済み食用油を原料とした燃料でのバイオディーゼルトラックを使用しており、朝日新聞は「今回の共同輸送による輸送効率向上と従来発生していた空回送距離を年1万7490km短縮することでCO2を年間で51トン削減し、またCNGトラックとバイオディーゼルトラックを活用することにより、通常のディーゼルトラックと比較し、CO2を年間で20トン削減。2つの組み合わせでCO2の削減効果は年間71トンになる」と説明している。
(編集担当:福角忠夫)