ライフネット生命保険がネットエイジアリサーチ・モバイルモニターの25歳から44歳を対象に行った「電子書籍に関するアンケート調査」で、回答を寄せた1000人のうち、37.2%が電子書籍を利用したいと思っていることが分かった。利用したい最大の理由は「保管場所をとらないから」(82.8%)だった。8日、同社が発表した。
一方、利用したくないと回答したのは30.5%。最大の理由は「開きたいページや読み返したいページをすぐに開けないから」(43%)というもの。
調査は2月26日から3月1日にかけて実施された。それによると、回答を寄せた1000人のうち、544人が電子書籍を利用した経験を持っていることも分かった。また、利用者の9割以上は携帯電話を利用していた。
電子書籍を普及させるうえで、利用したくないという回答は、普及へのヒントになるわけだが、「開きたいページや読み返したいページをすぐに開けないから」という理由のほかに、専用の端末を買わなければならないから(38%)というものや、端末のバッテリーが気になる(33.1%)、紙の質感がない(31.8%)などが目立った。特に、週に1冊以上の読書をする層では、紙の質感がないからという回答が52.9%と紙へのこだわりが大きいようだった。
(編集担当:福角やすえ)