関節対応分野やアンチエイジング市場拡大の予測

2010年04月01日 11:00

 市場調査の富士経済が2010年の健康志向食品、機能志向食品市場(20効能分野)を予測、31日までに公表した。2010年も関節対応分野やアンチエイジング、美容市場は伸びるとしている。

 それによると、ビタミンC、コラーゲン、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10、大豆イソフラボンといった美容市場は1850億円市場となり、2008年に比べ5%の伸びになる。2009年見込み(1829億円)に比べても21億円の増を予測。

 また、生活習慣病予防、肝機能改善、骨・関節サポート、ホルモンバランス分野の成分と、免疫賦活作用市場のβーカロチン、ロポリス、霊芝、アガリクス、エキナセアと美肌効果のコラーゲン、ヒアルロン酸、アスタキサンチンといったアンチエイジング市場も5168億円と2009年見込み(5301億円)に比べ減少するものの、その要因は花王のエコナの販売自粛の影響を受けるためで、全体としては市場は堅調。2008年比で数字の上では0.1%の増にとどまるものの「高齢者人口の増加に伴い、アンチエイジングを訴求した商品に対するニーズは確実に拡大することが見込まれ、適切かつ継続的な商品提案や啓発活動、需要拡大に向けた販促活動が市場を拡大すると考える」としている。

 また、カルシウム、グルコサミン、コラーゲン、ヒアルロン酸などの関節対応市場は2289億円と2008年比では10.1%増の2ケタの高い伸びを予測している。2009年(2246億円見込み)に比べても43億円の伸びとなる見込み。
(編集担当:福角忠夫)