赤松広隆農林水産大臣は4日開かれた参議院予算委員会で、森林保全に欠くことができない間伐を推進するため、国産間伐材で製造されたパレット利用に対し、エコポイント制度を導入してはどうか、と質され「エコポイント制度について、しっかり検討したい」と語ったものの、即時導入には慎重な姿勢を示した。
芝博一参議院議員(民主)が、森林を守るためには間伐が必要だが、間伐により生じる間伐材のほとんどは利用されず朽ちている状況にあり、「間伐をすすめるためには、間伐材のあらたな利用先を確保する必要がある」として、国産間伐材を使ったパレットづくりの促進を図る手立てに「エコポイント制度を導入できないか」と質した。
パレットは倉庫や工場での荷物の台やリフトでの搬送に欠かせないものだが、最近では軽量で扱いやすいことからプラスチック製パレットの普及も進んでおり、加えて、木製パレットは価格が安いため、海外から違法に伐採された木材を使用しているケースもあるという。
芝議員は国産間伐材製のパレットを使用する業者に環境への貢献を評価して、エコポイントをつけることにより、間伐材利用の道が広がり、結果、間伐を推進しやすくなると提案している。
(編集担当:福角忠夫)