市場調査の富士経済は医療用医薬品として使用実績のある成分を一般用医薬品に転用した「スイッチOTC薬」の国内市場の調査結果を25日、公表した。2009年は前年比2.3%増の1571億円市場になると分析。中でも、禁煙補助剤は100%スイッチOTC薬が占め、発毛・育毛剤や水虫薬も9割以上がスイッチOTC薬で占められていた。
富士経済が一般用医薬品の中でも特に市場の伸びを見込んでいるのは発毛・育毛剤と血清高コレステロール改善薬で、2009年の見込み額は、それぞれ150億円と27億円。発毛・育毛剤は前年比で7.9%増、血清高コレステロール改善薬は28.6%の増と高い伸びを見込んでいる。
2010年も発毛・育毛剤は158億円規模の市場に、血清高コレステロール改善薬は31億円市場に成長するものと引き続き成長すると予測している。
市場伸張の理由として、同社では「(発毛・育毛剤市場では)今後もリアップが市場を牽引していくと見られ、更なる成長が期待される。血清高コレステロール改善薬はメタボリックシンドロームへの関心の高まりを背景に製品数が増加していることから市場が活性化する」とみている。
(編集担当:福角忠夫)