山田養蜂場、ブラジル産プロポリスの抗アレルギー作用を発表

2010年02月19日 11:00

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プロポリスを集めて、巣の隙間に塗っているミツバチ

 山田養蜂場は、ブラジル産プロポリスがスギ花粉症の予防に有効であるという同社の研究成果をもとに、その作用メカニズムを検証し、ブラジル産プロポリスが炎症関連物質の放出を抑えるというメカニズムを確認した。さらに、クリフォリンなどの桂皮酸誘導体や、ケンフェライド、ケンフェロールなどのフラボノイドが高い活性を持つことを明らかにした。

 今やスギ花粉症は、日本人の10人に3人が発症しているといわれ、重大な国民病の1つである。治療薬には、くしゃみや鼻水、鼻づまりに有効とされる抗ヒスタミン剤や抗ロイコトリエン剤、ステロイドが一般的であるが、生活の質を低下させたり、重い副作用をもたらす危険性が指摘されている。そこで同社では、古くから民間の伝承薬として使用されてきた、ブラジル産プロポリスの花粉症への効果を研究。2005年に花粉症状治療薬の使用を軽減することを、2006年には鼻づまりの予防に特に効果を発揮することを発表している。

 今回の研究では、ブラジル産プロポリスの抗アレルギー作用に関して、そのメカニズムおよび、関与する成分を調べた。その結果、ブラジル産プロポリスが鼻づまりなどの、原因となるロイコトリエンの放出を抑えることがわかった。またその強い活性成分として、クリフォリン(桂皮酸誘導体)やケンフェライド(フラボノイド)が明らかとなった。つまり、ブラジル産プロポリスはスギ花粉症の予防や軽減に有効であるといえる。

 ブラジル産プロポリスのような健康食品により、花粉症症状を軽減できることは、今後人々の生活において多大なメリットを生み出すと考えられる。同社は今後も、ブラジル産プロポリスが持つ様々な有効性の解明に取り組んでいく考えである。