農林水産省は所管の農業用ダム190ダムのうち、工事費が確認できた185ダムに対する総工事費を2月4日公表した。1兆5000億円にのぼっていた。また、ダム総工事費を含む地区事業費190ダムの総額では4兆円を超えていた。
同省によると、工事費が確認できなかった5ダムのうち、4ダムは同省施工のものでないためで、残りの1ダムは1956年に完成したダムのため、地区事業費の詳細が確認できなかったことから、今回のダム工事費の統計から除外した、としている。
それによると、現在建設中の15ダムを含む185ダムでの総工費は1兆5000億円。このうち、完成ダム(170ダム)の総工事費用は1兆3000億円。現在、建設中の15ダムの総工費は2500億円。このうち1600億円が執行済みになっている。
また、ダムの総工事費のほか、取水施設や幹線水路の配水施設など地区事業費総額では190ダムで4兆6000億円が投入されていた。
赤松広隆農林水産大臣は農水省として国営の新規ダムの建設は今後行わないとの方針を明言している。
(編集担当:福角やすえ)