一党一派が声高に叫べば憲法論議を萎縮させる

2010年02月04日 11:00

 鳩山由紀夫首相は2月3日開かれた参議院本会議で、自民党の新憲法草案起草にも加わった改憲論者の岡田直樹参議院議員(自民党)の質問に答え、憲法改正について「できる限り、当然、両院議員における与野党の大多数の一致を得て、できる限り、国民の多くの皆様方の広い意見の一致を得て行われなければならない」との考えを強調した。

 その上で、鳩山首相は「一党一派や内閣が憲法改正を声高に叫んだり、手続きを強引に進めたりするとかえって与野党を超えた建設的な憲法論議というものを萎縮させてしまう」との考えを示し、「このことは、これまでの経緯をみても明らか」とした。

 鳩山首相は「各党間でしっかり議論をして頂いて、その上で、与党、しかる後に与野党間で検討、協議して決めていくべき問題だと思う」と語り、「憲法審査会についても同じ考えである」ことを説明した。
(編集担当:福角忠夫)