内閣府が行った文化に対する世論調査で、世界に誇れる日本の文化は「歴史的な建物や遺跡」を抑えて、「伝統芸能」という回答が最も多かった。
この調査は文化に対する国民意識を把握するとともに、今後の施策の参考にする目的で、全国の20歳以上の男女3000人を対象に、昨年11月5日から15日の間に調査員が個別面接方式で聴取した。有効回答1853人。
内閣府が1月18日公表したところによると、世界に誇れる文化は何か、では「伝統芸能」が64.7%、歴史的な建物や遺跡が56.4%、食文化が31.5%、演劇・舞踏・芸能が28.8%、メディア芸術が25.3%、生活文化が25.3%と続いた。
文化芸術振興のために国に力を入れてほしいことでは「子どもたちの文化芸術体験の充実」をあげる人が最も多く、48.6%。次いで「文化芸術を支える人材の育成」(44.2%)、「文化財に対する維持管理に関する支援」(41.9%)が多かった。文化財に対する維持管理に関する支援については、地方の財政難を意識してか、小都市での割合が目立った。
(編集担当:福角やすえ)