世界不況と新型インフルエンザで渡航者が減少

2010年01月14日 11:00

 法務省は2009年の外国人入国者数(再入国者数を含む)と日本人の出国者数の速報値を発表した。

 世界的な不況により外国渡航に手控えの傾向が見られたことや新型インフルエンザの発生などの影響を受け、外国人入国者数(再入国者数を含む)、日本人の出国者数ともに前年より減少していた。また、外国人入国者数では、円高基調も影響している、とみている。

 法務省の速報によると、2009年の外国人入国者数(再入国者数を含む)は758万人あまりで、再入国者を除いた新規入国者は612万人あまりとなった。これは、前年に比べ、外国人入国者数で156万人あまりの減。新規入国者で159万人あまりの減と、ともに2ケタの減少になっていた。

 法務省では、11月、12月では前年同月比が増加(11月は1.8%増、12月は20.9%増)に転じており、一因に政府による観光立国政策による効果もある、としている。

 一方、日本人の出国者数は1545万人あまりで、前年に比べ54万人あまり減少した。