職業相談にとどまらず、住居や生活支援の相談、手続きなども行えるよう国と地方自治体、関係機関が協力して、生活全般をサポートする「ワンストップ・サービス・デイ」が去る11月30日にハローワークで試行され、その実施結果が厚生労働省から16日公表された。
ワンストップ・サービス・デイの試行には77のハローワークと215の市区町村が参加。その結果、全国で2404人が利用し、このうち353人は初めて求職登録を行った。
その際に実施された求職者アンケートでは回答者の81%が「ワンストップ・サービス・デイ」が良かった(大変良かった40%、良かった41%)と回答。今後もこうした取り組みを続けるべきかでは80%が「1ケ月に1回程度開催すべき」、11%が「半年に1回開くべき」と合わせて91%が続けるべきとの意見を寄せていた。
また、今回、「1カ所で仕事・住まい・生活の相談を行うワンストップ・サービスならではのメリットを感じたか」では、36%が非常に感じられた、46%が感じられたと回答するなど、8割が好感を寄せていた。逆に、感じられなかったは6%(あまり感じられなかった3%、ほとんど感じられなかった3%)にとどまった。
パート、期間労働、嘱託など非正規社員が増加しているだけに、離職即生活難になるケースも珍しくなく、求職者への総合的な支援策としてもワンストップ・サービスの恒常化が求められている。
(編集担当:福角忠夫)