内閣府が今年10月に行った外交に関する世論調査で、アメリカに親しみを感じる日本人が増え、親しみを感じない日本人が減っていることが分かった。
親しみを感じるという人は78.9%と前回調査(昨年10月)に比べ5.6ポイント増加。親しみを感じないという人は前回調査より5.7ポイント減少し、19.1%になった。
調査は今年10月15日から25日までの間で、全国の20歳以上の男女3000人を対象に調査員の個別面接聴取により実施。1850人から有効回答を得ている。
それによると、日本とアメリカの関係について、全体としては、「良好だと思う」という人が81.8%と前回調査より12.9ポイント増加。逆に、「良好だとは思わない」という人は14.4%と前回調査より13.7ポイント減少していた。
調査期間は、オバマ・アメリカ大統領の初のアジア歴訪(訪日など)が伝えられた時期でもあり、大統領訪日歓迎ムードも高かっただけに、両国関係が良好とのムードは特に強かったといえよう。
一方、12月に入って、在日米軍の普天間飛行場の移設先をめぐり、両国間の課題として緊迫感が生じており、両国間の関係について同じ設問を今行った場合、「良好だと思う」とする回答が同程度とれるのかどうか、微妙といえそう。
(編集担当:福角忠夫)