2010APEC 議長国として万全の態勢で

2009年12月08日 11:00

 平野博文内閣官房長官は7日、2010年に日本で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)の議長国として、「国際情勢の変化をしっかり見据え、(運営には)万全の態勢で臨みたい」と語った。

 この日は午前中に第1回日本APEC準備会議を官邸で開き、内閣官房・外務・財務・経済産業など関係府省で準備に向けての意見交換が行われた。

 平野官房長官は「15年ぶりに日本が議長をつとめるので」と運営に万全を期し、実り多いAPECにしたいとの思いを示した。

 APECはアジア太平洋地域の持続可能な発展を目的に、域内での貿易の自由化、円滑化、経済・技術協力を進めるため、21の国・地域が参加するフォーラムで、現在では、テロ対策や感染症対策なども課題に取り上げている。来年6月に福井県でAPECエネルギー大臣会合が予定されているほか、11月には横浜でAPEC首脳・閣僚会議が予定されている。

 21の国・地域はオーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、中国香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、チャイニーズ・タイペイ、タイ、米国、ベトナムで「21の国・地域で世界の国内総生産の約6割を占める」(外務省)。
(編集担当:福角忠夫)