凸版、企業の広報ツールをユニバーサルデザインの視点から支援

2009年12月04日 11:00

 凸版印刷 <7911> は、会社案内やCSR報告書など企業の広報ツール(印刷物やWEBサイト)をユニバーサルデザインの視点から、「正しく」「わかりやすく」「魅力的に」伝えるように改善するための支援サービス「トッパン E-UD(イーユーディー)」を2009年12月中旬より開始する。

 同社は、建装材・コミュニケーションツールなどへのユニバーサルデザインの対応に早くから取り組んでおり、また、企業が発行する会社案内やCSR報告書をはじめとする広報ツールの企画、制作を数多く手がけている。そこで今回、これらの実績、ノウハウをベースに広報ツールの特性に合わせた独自のユニバーサルデザインガイドラインとして、5分野50項目におよぶルールを体系化。 このガイドラインに基づいて各企業の要望に応じた広報ツールの評価、コンサルティングから、企画・制作までトータルで支援し、品質向上を図る新サービス「トッパン E-UD」の提供を開始することとなった。

 また、同サービスの提供にあたって、広報ツール制作のノウハウと、UDに関する知識をもつエキスパートを集めた専門部署を新設し、それぞれの顧客企業のニーズに応じて、デザイン性とわかりやすさを両立させたオーダーメイドの広報ツールを提供していく。さらに広報ツール完成後は、改善点、チェックポイントをまとめた保証書「UD品質保証書」を業界で初めて発行、顧客企業が「トッパン E-UD」の実績を確認できるようにしている。

 企業が行う広報活動の市場規模は2009年度で約740億円(2008年広報・PR業界実態調査より)となり、増加傾向にある。そんな中、企業の会社案内や事業報告書のデザイン、制作を長年にわたり支援してきた同社は、CSR報告書では、年間100社以上の制作を手掛ける最大手として数多くの実績、ノウハウを持つ。今回の企業の広報活動を総合的に支援するサービス「トッパン E-UD」では、2010年度に導入実績として広報ツール制作で200件、売上で関連受注も含め約20億円を目指している。
(編集担当:北尾準)