従軍慰安婦問題も歴代内閣と同様の認識と菅氏

2013年05月14日 20:39

 菅義偉官房長官は14日に記者会見で、日本維新の会の共同代表の橋下徹大阪市長が従軍慰安婦について、意に反するかどうかにかかわらず、軍の統率には必要だったとの旨の発言をしていることについて「他の党の代表の発言にコメントすることは避けたいが、政府としては、従軍慰安婦は筆舌に尽くしがたい辛い思いに非常に心が痛む。この点については安倍内閣も歴代内閣と同様の認識を持って臨んでいる」とした。

 また、従軍慰安婦問題を政治問題や外交問題にすべきでないとの考えを強調した。

 菅官房長官は、憲法改正に関する質問を記者団から聞かれ「基本的に国民のみなさんの今の思いは、高校を卒業して、あるいは大学を卒業してなかなか就職につけないという状況から、まず、生活基盤、生活の足元をしっかりさせてほしいというのが願いだと思っている」とし「日本経済再生に総力をあげて取り組んでいく」と述べた。

 菅官房長官は「日本経済の再生、東日本大震災からの復興、危機管理の徹底が今の私たちに課せられた最重要課題であることに変わりない」と強調。次期参議院選挙においても経済再生を第一に掲げて戦うことになるとの考えを示した。〔編集担当:森高龍二)