朝鮮日報はさきの参議院予算委員会で松原仁国家公安委員長が従軍慰安婦問題で「河野談話を閣僚間で検討することも提起したい」と答えたことを取り上げ、「河野談話も否定する日本の閣僚」との見出しで28日報じた。
朝鮮日報は報道の中で「一部の閣僚は、この日、日本政府による従軍慰安婦の強制連行の責任を認めた河野談話の修正について論議すべきだ、と主張した」と報じるとともに、松原国家公安委員長について「松原氏は入閣前、従軍慰安婦の存在や南京大虐殺を否定する発言をしたほか、終戦記念日の今月15日には、A級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社を参拝した」と松原氏の言動を伝えた。
松原国家公安委員長は「宮沢内閣時代の河野談話を歴代政権が継承しており、野田政権も継承していることから、閣僚の一人として自身も継承する」との判断を国会答弁で示している。個人の考えを問われた松原国家公安委員長は「閣僚としての発言と誤解を招くこともある」として、答弁を控えた。(編集担当:森高龍二)